2014年03月22日
和歌山で釣りをしていて南海トラフ地震が来たらどうする?2
前回に引き続き、釣行中に南海トラフ巨大地震に遭遇した場合について書きます。
地震が来たらとにかく逃げる。特に和歌山県の場合、スマホで地震情報を得ようとする間にも
津波に巻き込まれる可能性が高い。
釣行の際には、もし地震が来たらどこに逃げるのか?を事前に調べておく必要があるだろう。
しかし、和歌山県の中紀、南紀方面では海岸沿いに鉄筋コンクリートや鉄骨で出来た背の高い建物は少ない。
となれば、逃げるのは高台。どこの高台に逃げるのか?
そんな際に役に立つサイトを紹介します。
まず1つ目がFloodMapsというサイト。
このサイトは元々海面レベルが上昇した場合、水没する範囲を調べられるものです。
FloodMaps:http://flood.firetree.net/?ll=33.8339,129.7265&z=12&m=0
サイトを開いたら、知りたい地域をズームアップして画面左上の「Sea level rise:」横のプルダウンをクリック
すると海面上昇の値が選択できますので知りたい値をクリック。
今回は和歌山県の想定最大津波高が20メートルなのでその上の30メートルを選択。
御坊付近:煙樹ヶ浜、日高川河口方面や御坊市外も危ない。潮吹き岩方面がよいか?
白浜付近:白良浜、南白浜、富田川方面は危ない。南紀白浜空港方面がよいか?
串本付近:串本駅方面は危ない。磯場からは結構すぐに高台になるので、そちら方面がよいか?
結構水没しますね。これで逃げるべき方向、逃げてはいけない方向の傾向がつかめると思います。
特に河川周辺は標高が低いことが多く、津波も遡上しやすいので河川方向に逃げるのはNGです。
次に方向がわかれば具体的避難場所の標高を知ろう。
国土地理院「【試験公開】標高がわかるWeb地図」http://saigai.gsi.go.jp/2012demwork/checkheight/index.html
知りたい場所をズームアップし、その場所の上で右クリックすると標高が表示されます。
煙樹ヶ浜方面であれば、美浜第2若もの広場で標高38.8メートル。
日高川方面であれば、近畿大学先端技術総合研究所植物センターで標高31.2メートル。
白良浜方面であれば、南方熊楠記念館で32.3メートル。またはホテルシーモアの南で31.4メートル。
ただし、白浜方面は、高層のホテルなどもあるので、無理に遠方まで避難せず高層建物に避難したほうが良いか?
南白浜方面であれば、シニア共和国シャングリラで39.3メートル。
こんな感じで、自分の行きそうな釣り場の周りでどこが避難に適しているのかを考えてください。
ただし、パソコン上だけでなく一度は避難経路を自分の目で確かめましょう。
南海トラフ巨大地震では津波だけでなく、揺れも相当なものになると想定されています。
和歌山では震度7~6の烈震に見舞われます。
そうなると、古い構造物や道路・橋・トンネルなどは倒壊して避難出来ない場合もあります。
また高台方面に逃げるとなると、山の斜面や道路が崩れて通行できない場合もあります。
いろんなケースを想定しておいたほうが良いでしょう。
ちなみに沖堤防や沖磯の場合は。。。諦めるしかないでしょうね。
今後30年で発生確率が70%といわれている南海トラフを震源とする地震。
現在の科学力ではいつ起きる?どのようなパターン(単独?連動?)の地震になるか予知できません。
また、近畿地方では、特に和歌山県は避難までの時間的余裕がありません。
いつ地震に見舞われてもベストな行動が出来るように日ごろより意識しておく必要があります。
下の写真は和歌山県の白浜方面で撮影した前回津波に襲われた昭和21年の実際の津波高の記録です。
海釣りをされる方は、他の方よりも津波にあう確率が高いと思われます。
気をつけましょう!
←釣りブログランキング。おいらも参加中。クリックしてね。
↑ ブログ内を検索できます。好きなキーワードを入れてね。
Posted by fore_n777 at 09:17│Comments(0)
│雑記