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その日はとても寒い朝だった。

神戸ではこの冬一番低い（当時）最低気温だった。

いつもと変わらない朝。この日は少しゆっくり寝て大掃除の買い物に行く予定だった。

ところが、予定より早い時間に一本の電話がなった。

子供が電話にでた。父親からの電話らしい。

「用件を聞いておいて」そう子供に伝え、再び布団にもぐる。

どうせ年末年始の予定確認だろう。

子供が再びやってきた。電話に出ろと父親が言っているらしい。

不機嫌なまま電話に出る。

電話の向こうで父親が言った言葉が理解できなかった。

「お母さんが死んだ。」

文字にすれば、それ以外に何も意味を持たない言葉。

しかし、言葉は頭に入ってくるが、その意味が理解できなかった。

ようやくその言葉の意味を理解できたが、頭がフワフワしてどうしたらいいかわからない。

一刻も早く行かなければならない。

しかし、自宅で亡くなったので警察が来て検死を行っていて会えないらしい。

自宅で待機し、連絡を待つが一向に検死が終わらない。

交番から、地元警察署から、県警から警察官が来て調べる。

事件性がないかを調べないといけないが、警察官では死因特定が出来ない。

埒が明かないとの事で監察医が来る。このタイミングで実家へと向かった。

監察医が来るとすぐに死因が判明した。この時、既に14：30。

救急への通報から既に6時間以上経過していた。

ここからは、怒涛の忙しさであった。

年末のため、手続きを的確に行わなければ年内に葬儀を終わらすことができない。

気がつけば葬儀は終わり、実家にいた。そんな感じであった。

実家には母親が亡くなる前日に書いたメモがあった。

朝起きたら、大掃除のする事リストを作成していた。

近所のスーパーで買い物をし、配達を頼んでいたものも届いた。

何も変わらない、いつもの朝が来るはずが、母には来なかった。

葬儀後、実家で夕食を済ませてから自宅に戻った。

何もする気にはならず、酒を飲んでいた。

ふと、テレビのリモコンに手を伸ばし電源を入れた。

紅白か、そうか今日は大晦日か。

そのときに流れていた歌を聴いて涙が止まらなかった。

「福山雅治　誕生日は真白な百合を」



偶然付けたテレビから偶然流れたこの歌。

なんてタイミングなんだ。

離れて暮らしていたから、いまだに実感がわかない母親の死。

しかし、実家に行こうが、親族で集まろうがそこに母親の姿はない。

享年61歳。

年明けには旅行にも行く予定だった。まだまだ行きたいところもあっただろう。

したいこともあっただろう。

こんな形でお別れをするとは、夢にも思っていませんでした。

ゆっくりお休みください。

突然、忌中となった2013年末。

2013年の釣果のまとめや新年の抱負などブログを書いている余裕もなかった。

気がつけばもう2月もあと10日ほどで終了ですね。

先日、無事に母親の四十九日も済ませたので、そろそろ釣りの2014年始動に向け準備を開始したいと思います。

まずは、壊したメインロッドとサブロッドを修理せねば。

昨年お世話になった皆さん、一緒に釣りをした皆さん、昨年はありがとうございました。

また本年もよろしくお願いいたします。

　

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